第539回一隅会(経営哲学懇話会)
『戦史から学ぶ危機の指導者~劣勢を覆すリーダーの資質と決断~』
昨年よりCOVID-19というかつて経験したことのない経営環境に見舞われております。経営者の皆様は何が正解かわからない中で様々な経営問題に向き合ってこられたと思います。そこで、今回の一隅会では、「失敗の本質」を執筆した戸部良一先生をお迎えし、我々の先人たちが「危機」にどう向き合ってきたのかをご講演いただきます。
危機とは国家の存続のような死活的利益が脅かされ、きびしい時間的制約のもとで意思決定を迫られる状況のこと。そんな状況のなかで決断を下さなければならない指導者は、どのように危機に対処してきたのでしょうか。
その事例として、1940年夏、ドイツ軍侵攻の脅威に対して防空戦(バトル・オブ・ブリテン)を戦ったイギリスの指導者、首相のチャーチルと空軍戦闘機軍団司令官ダウディングに焦点を当てて、彼らが劣勢を覆し危機を乗り越えた決断と行動を検証します。またチャーチルを例として、国家指導者にとっての重要な資質を考え、日本の指導者の場合と比較します。世界的危機に指導者はどう立ち向えばよいか、あらためて考えてみたいと思います。
- 日時
- 2021年7月9日(金) 15:00~17:00
- 開催方法
- (1)【会場聴講】(定員10名)
(2)【ライブ配信】(定員100名) - 参加対象
- 小会法人会員の経営者・役員・幹部の方がた、本テーマに関心をお持ちの方
- 参加料
- 法人会員の役員・従業員の方がたは無料です/会員外の方がたは有料となります(22,000円/1名 税込)
(会員外の方は、これを機会にぜひ法人会員にご入会ください)
会場聴講の際のプログラム
(変更される場合がございますので、予めご承知おきください)
- 15:30~16:30
- 開会 講演
- 16:30~17:00
- 質疑応答 閉会
講師紹介
戸部良一(とべ りょういち)氏
防衛大学校名誉教授/国際日本文化研究センター名誉教授
1948年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。防衛大学校国際関係学科講師、助教授を経て1990年教授。2009年国際日本文化研究センター教授兼総合研究大学院大学教授。2014年帝京大学史学科教授。2019年定年退職。
◆ 主な著書
『失敗の本質』(共著、ダイヤモンド社、1984年;中公文庫)、『戦略の本質』(共著、日本経済新聞社、2005年;日経ビジネス人文庫)、『外務省革新派』(中公新書、2010年)、『近代日本のリーダーシップ』(編著、千倉書房、2014年)、『国家経営の本質』(共編、日本経済新聞出版社、2014年;日経ビジネス人文庫)、『知略の本質』(共著、日本経済新聞出版社、2019年)ほか執筆多数