第536回一隅会
『倫理学としての仏教 ~ SDGsの達成に向けて』

現在、国際社会では、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けての努力が、真剣に求められています。
なぜわれわれ一人ひとりに、この目標が課題となるのでしょうか。仏教は、この課題に対してどのような思想を提供できるでしょうか。仏教は宗教の一つですが、倫理という領域にはどのようにかかわりうるのでしょうか。
倫理や道徳は、自己がいかに生きるかを問題としていますが、宗教はそもそも自己とは何かを問題としています。しかし仏教においても善と不善は説かれてきました。
今回は、仏教が持つ倫理という側面に焦点を当て、現実社会の課題解決に貢献する仏教の可能性に関する考察を通じ、上記のような各種問いに迫ってみたいと思います。

日時
2020年7月8日(水)15:00~17:00(受付14:30~)
会場
フクラシア八重洲(東京) D会議室
〒104-0028 東京都中央区八重洲2-4-1 ユニゾ八重洲ビル(常和八重洲ビル)3F
JR[東京]駅 八重洲南口より徒歩3分、八重洲地下街5番出口の目の前
参加対象
小会法人会員の経営者・役員・幹部他 本テーマに関心をお持ちの方々
(定員25名 会場の都合により、定員に達し次第、締め切らせていただきます。)
参加料
小会法人会員の方は無料です。/会員外の方は有料です。(¥20,000/1名 税別)
(会員外の方は、これを機会にぜひ法人会員にご入会ください)

プログラム

(テーマは都合により変更される場合もございますので、予めご承知おきください)

15:00~16:30
講話
16:30~17:00
質疑応答・意見交流

講師紹介

竹村 牧男(たけむら まきお)氏

前 東洋大学学長

1971年に東京大学文学部印度哲学・印度文学科卒業後、1974年に同大学大学院人文科学研究科(印度哲学)修士課程を修了。1975年に同博士課程中退。同年に東京大学文学部助手。文化庁文化部宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学助教授を経て、1992年筑波大学教授(哲学・思想学系)。2002年に東洋大学文学部教授となり、同大学共生思想研究センター・センター長、同大学文学部長、学校法人東洋大学評議員などを歴任し、2009年に同大学学長に就任。2020年3月に学長を退任し、現在は執筆等を主な活動としている。これまでに複数の学会から賞を受拝。

◆ 主な著書

『唯識三性説の研究』(春秋社 1995年)
『「成唯識論」を読む (新・興福寺仏教文化講座)』(春秋社 2009年)
『「華厳五教章」を読む』(春秋社 2009年)
『入門 哲学としての仏教』(講談社現代新書 2009年)
『〈宗教〉の核心―西田幾太郎と鈴木大拙に学ぶ』(春秋社 2012年)
『日本仏教 思想のあゆみ』(講談社学術文庫 2015年)
『地球環境問題を仏教に問う―温暖化地獄を仏教・密教は救えるか』(共著 未踏科学技術協会 2015年)
『ブッディスト・エコロジー ― 共生・環境・いのちの思想』(ノンブル社 2016年)
『井上円了 その哲学・思想』(春秋社 2017年)
『空海の哲学』(講談社現代新書 2020年)
ほか著書、論文多数