開催レポート/会員交流フォーラム2023年度 新規事業編 第4回アイデアをアイデアで終わらせないために〜新規事業/新商品実現までのマインドセットとロードマップ〜2024年1⽉25⽇(木)

次のステップに進むための参加者の意識向上と
このフォーラムで生まれたコラボ事業

ファシリテーター:志方 優
株式会社スプリングフィールド
HRDコンサルタント・研修講師

(敬称略)

次のステージへのステップアップ

2024年1月25日、都内会議室でJMA会員交流フォーラム/新規事業開発編・全4回の最終回が開催された。

今回は本フォーラム全体のファシリテーターである志方さんが進行。これまでの3回を振り返るとインプットとアウトプットが交互に行われていた。第1回目は会社員でありながらご自身でクラフトビールの会社を立ち上げた方による起業の経緯と、その経験をもとに社内で新規事業の創出と起業家育成を行っているという強烈なインパクトがある話。第2回目は起業家育成や事業開発支援を実践している方による新規事業立ち上げの基本の形についての話と、その一連のプロセスをワークショップ形式で実施。発表⇒反応⇒改善を繰り返すことで、実践を通じた気づきや学びを得るものであった。第3回目はいかに新規事業を広げていくかインターネットやメディアを中心としたIT企業の方によるインプットの回、今回は総まとめとなるアウトプットの回となった。フォーラムなのであくまで他社と触れ合うことが目的とされているが、新規事業を考える上でとてもバランスよく構成されていた。

参加者はこれまでの振り返りとして、フォーラムの期間中に自社で実践したことと、得られた成果や課題点についてディスカッションを行い、志方さんもディスカッションに参加されていた。各グループとも話がはずみ、自分の思いを活発に発言しているように見えた。グループは各回異なるメンバーでいろいろな人と会話ができるようになっている。回を重ねていくうちに単に相手の内容を聞くだけでなく、相互に意見交換をすることにより、刺激を受け、自分なりの考えがまとめられていくのかもしれない。

その後の発表を聞き、それぞれの参加者が前向きに踏み出していることを感じた。また、このフォーラム内で参加企業同士のコラボ事業が動き出したとのこと。つい数ヶ月前はお互い知らない間柄だったのに、このフォーラムがきっかけで新規事業が動き出したのを目の当たりにして本当に驚いた。

いかに相手と共有できるか

次に、相手との共有を体験する演習を行った。新規事業ではwillやパッションなどでモチベーションをあげたり、絵を描くことでイメージしたりすることも重要だが、相手(上長や関係者等)と話して承認されることがポイントになる。
グループ内や上長、顧客への折衝等でうまく話しを進めるには内容もさることながら、いかに相手から承認を得るかが大切という体験。特に新規事業の場合は決まっていないことも多く、相手が何を望んでいるかを聞き出すことが重要だ。

最後に、4回のまとめとして、全体を通じた学びと気づき、今後の実践計画、行動目標を発表した。総じて、「今までは漠然とやっていたが、『ポイント』『will』『パッション』『リーダーの資質』などを考慮し、今後取り組んでいきたい」と全員が前向きの内容で、回を重ねるにつれて参加者が変わって行く様が見て取れた。また関係性が深まり、ネットワークが構築されるというフォーラムならではの有意義な場であった。

その後の交流会では、同期会の話が出るなど、今回参加のメンバー同士の今後の交流・対話も続きそうです。