開催レポート/会員幹部交流フォーラム2023年度 第1回〜社会変化と活力ある組織〜2023年8月23日(水)

リーダーの変革意志、リーダーが学ぶ・変わる力が必要

ゲスト講演:挽野 元 氏
アイロボットジャパン合同会社 代表執行役員社長

コロナ禍を経て4年ぶりにリアル開催、9社10名が集う

会員各社の経営幹部・管理者層の方々が集まり、経営革新・組織活性化・人材育成等、マネジメントレベルの話題を題材に、意見・情報交換、対話・学習を通じて、新たな気づきを得、また明日への活力を得る機会として、コロナ期間を経て久々にリアル開催されました。
食品、商事、エネルギー、IT、機械製造等、異業種9社の、商品開発、技術、生産、営業、人事・人材開発等多職種の部長・課長層10名が集い、交流・対話がスタートしました。
冒頭、事務局より、私たちが今置かれている状況・環境認識、現在の日本企業の課題・企業の発展条件、また、人的資本経営やJMAの提唱する「KAIKA経営」について紹介し、視野拡大、視座向上に資する情報、議論・対話の参考になる情報を提供いたしました。

ファーストディスカッション「理想の経営、理想の組織とは」

第1回は「理想の経営・理想の組織」について、参加各位の現時点の考えを披瀝しあいました。業種や職種が異なるメンバーでの議論は難しさもありましたが、視座高いテーマに向けて、皆持論を語り合い、互いの考え方・価値観を受け入れる貴重な時間となりました。
理想の経営に求められるのは、「継続性」「変化」「理念・目的」「利益」「人財」というワードに集約されました。また、理想の組織像においては、「心理的安全性」「内発的動機」「柔軟性と多様性」「権限移譲」「個の尊重」等のワードが挙がりました。
そして、それを実現するために、「人の適切な組み合わせ」「個性を伸ばす機会づくり」「1on1コミュニケーション」「パーパスを示す」「KGI・KPIの適切な設定」等が上がりましたが、つまりは、リーダーの変革意志、リーダーが学ぶ・変わる力が必要、との結論、まさに自分事で理想像に向かい変わっていく意思と行動が肝要、との考えに集約された形です。

挽野氏からのメッセージ

アイロボット社長の挽野さんにお越しいただき、経営者としての問題意識や参加者への期待についてメッセージをいただきました。

  • 地球上80億人のうち、なんとZ世代が23億人の時代!次の世代を創るのはZやα世代であり、彼らをいかに元気づけるのかが私たちの役割だろう
  • 自分が社会人としての大きな転機(今も感謝していること)は、「海外出張・駐在、マイノリティ経験、挫折、異文化統合」等。こういった修羅場経験が私を育てた
  • これからの世界や社会課題を考えよう。人口動態の変化、アジア・アフリカの時代の到来、少子高齢化の加速、地球温暖化の脅威… 取り組む課題の優先順位が変わっている
  • これから大事になることは、「未来志向の“生きる”力づくり」である。脱画一化、脱同調圧力、世界への興味、論理的道筋、自分の考えを胆力をもって主張する力、異なる背景を持つ人々と対話できる力、レジリエンス等、たくさんあるが「あなたらしさを見つけ、自らそれを後押ししよう!」