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トライビュー・イノベーション株式会社

システム開発の上流支援から保守運用までをサポート!!

今回は、システム開発の上流支援から保守運用まで、お客様のICT環境をトータルにサポートしているトライビュー・イノベーション株式会社の代表取締役社長 村松様、執行役員 管理本部 本部長 鈴木様、広報・マーケティング担当 角田様に、お話をお伺いしました。

トライビュー・イノベーション株式会社
代表取締役社長 村松 光徳 氏
執行役員 管理本部 本部長 鈴木 勲 氏
広報・マーケティング担当 角田 瑠衣 氏

トライビュー・イノベーション株式会社

インタビュー

改めて御社の事業を教えてください。
我々の主な事業は 大きく分けて二つあります。
一つは中堅企業向けにフォーカスしたシステムインテグレーション(SI)。
もう一つは、大手金融企業向けに運用管理やシステムオペレーションをお客様のご要望に応じてサービス提供を行う事業です。

ここ数年で御社は人も売上規模も急成長していますが、何かきっかけがあったのでしょうか?
昨年11期が終わって、売上高が11億6000万円でした。
今年は今の予測だと13億円を超えるかなというところまで見えてきました。
ただこれまで順風満帆ではなく、2017年頃までは苦境に立たされた時期もありました。
当初の戦略としては、短期的に会社を成長させる為に規模の大きなプロジェクトを請負っていたのですが、システム自体の納品は問題なくとも、それが立ち上げに至らないなど、上手くはいかない事がありました。
そこで、経営戦略を大きく見直し、受注案件を自分たちでコントロール出来る規模感のものに絞るという方針に舵を切ったのです。
もちろんその間は売上が減り、一気に逼迫した状態になったのですが、そうすることでリスクコントロールも効くようになり、何よりもエンジニア達の精神衛生上の負担も軽減されたことが大きかったと、今思うと感じています。
なるほど
ここでは、自分達のコントロールがきく規模感という所が非常に重要なポイントになるのですが、そこが出来ているとそこから周りに派生する良い効果を実感することが出来ます。
例えば、システムエンジニアは自分が今どの立ち位置でどういう風に関わっているかを把握出来ていることが非常に重要なのですが、例として、納期にフォーカスしてみても、全体の納期が並列で来る時などに自分が一番遅れているチームに入ったりしていると、精神的に追い詰められパフォーマンスが低下します。
これが負の連鎖を生み、停滞する要因になったりします。
逆に、自分達の手の中でコントロールがきく案件を丁寧に積み上げていけば、失敗はほぼしません。
そして、このように納品したものは結果的にお客様に感謝されるという循環が生まれるのです。
まさに我々のビジネスが大きく飛躍した要因はここにあると捉えています。
現在の案件受注はどのように獲得されることが多いのでしょうか?
元々、前職の時代から、マーケティングについて強い関心がありましたので、自分が起業した際には自社でマーケティングを実行できる組織体制を作りたいと考えていました。
特に、自社ホームページを営業活動の前工程の重要機能として捉え、結果的に、現在は特定の分野のソリューションになれば弊社のホームページにたどり着き、そこから問合せが入るというサイクルが発生しています。
デジタルマーケティングも日々トライアンドエラーを繰り返しながら、今の良いサイクルに繋がっていると感じています。前職がマーケティング職だったので、どういう風に情報を出していけば、より案件に繋がる問合わせが来るかなど、日々試行錯誤しながら取組んでいます。
御社のSI事業は顧客の上流の悩みからソリューション提案するとありますが、その際に必要になってくるスキルはどういったものでしょうか?
ビジネスで一番重要なのはコミュニケーション能力。
その次はリーダーシップとチームワークだと考えています。
それは営業、 システムエンジニア 、プログラマーなど、どの役割であっても持つべき能力は変わりません。
リーダーシップやチームワークというと、現場はあまり関係ないと捉えがちなのですが、最初にリーダーシップの考え方を入れておくと、今後のビジネスマンとしての在り方は間違いなく変わります。
使われる意味で指示待ちの人間ではなくて、自発的に動ける社員を増やさないと、会社は強くならないと思います。
特に、システムの上流支援になってくると主体的に物事を考えられるような能力がないと難しいので、弊社では意識的にこの辺りのスキル育成には力を入れています。
私も若いころからリーダーシップ能力を磨いていくことは必要だと感じています。
弊社の事業は主体的に物事に対して取組み、自身で考えて動いていくことが求められるので、コミュニケーション能力を含めて、非常に重要な要素です。
弊社で働く社員には色々な経験を積み、この辺りの能力を意識的に伸ばしていってほしいと考えています。
実は一昨年の採用で未経験の方を採用したのですが、それが今では独り立ちしています。
これは私自身改めて感じたことなのですが、技術的な能力はのちのち伸びるとして、やはりその前の意思や意欲が備わっていることが重要だと感じました。

最後にお三方、それぞれのお立場での中長期的なビジョンや目標をお聞かせください。
上流からの一気通貫のサイクルを高度化したいと考えています。
お客様の目から見ても、トライビュー・イノベーションという会社はこのプロセスをしっかりやってくれることが分かる様な会社を目指しています。
より具体的な目標を上げるとすれば、中小企業様のシステムの保守運用を任せてもらえる会社が我々の目指す所だと思っています。
ここの品質が担保されていれば、未来の顧客との関係性や信用獲得に繋がり、またお客様が何かやりたい時に必ず声がかかるはずです。
お客様に寄り添って共に歩めるシステム会社になることが我々のビジョンです。
中長期的には積極的な視点で新規事業などを展開していき、第三の柱の事業を作っていきたいという思いはあります。
それに加えて目下の目標としては、納品後もしっかりお客様に伴走する存在でありたいと思っています。
一般的に言って、お客様とお約束した範囲の納品が完了した段階でエンジニアの仕事は終了したととらえる場合が多いと思いますが、その考え方はおかしいと思っています。
ビジネス的な観点で言っても、保守運用はストック型のビジネスとして、会社に利益をもたらします。
そういった状態を実現するには、やはりお客様に寄り添って仕事をしていくことが重要になります。
今後はより一層お客様の事業を理解して、求められるもの以上の提案が出来る会社になりたいと考えています。
そうすることで、結果的に営業的な部分も必要なくなり、皆が自主的に仕事をとってくる流れが生まれてくる。
運用保守は単にシステムの面倒を見るだけではなく、お客様の課題に真正面で向き合うということなので、そこはしっかりこだわって、今後も寄り添った提案をしていければと考えています。
まずマーケティングとしての目標は、いかに多く受注に繋がる案件を営業にパス出来るかが重要だと考えています。
今はまだ手探りで、地道な施策をトライアンドエラーしながら日々模索しているのですが、この部分がある程度自動化されてくると、営業もマーケティングも人員を抑えながら効率的に案件の問合せをエンジニアに繋げることが出来ます。
近々の目標としては、この部分により一層力を入れていきたいです。
広報としては、現在ブランディングの観点から様々な仕掛けをしています。
例えば、ロゴを刷新したので、社員が目にする色々なものに使って帰属意識を高めたり、社外の認知を広めるために駅に広告を出したりと、そういったブランディング活動を進めながら社内のチーム体制もどんどん強化していければと考えています。