AI 翻訳ツール「SIMULwiz」が叶える翻訳業務の効率化とは
株式会社サイマル・インターナショナルの澤⽥さんに、
企業における翻訳業務の課題とAI翻訳のソリューションについてお話をお伺いしました。
株式会社サイマル・インターナショナル
翻訳事業部
品質企画課
澤⽥ 隆⼈ ⽒
インタビュー
サイマル・インターナショナル公式サイトより

質の⾼い通訳・翻訳サービスを中⼼に、通訳・翻訳⼈材の派遣業務も⾏なっています。
また、通訳者・翻訳者養成校として「サイマル・アカデミー」を運営し、プロの育成にも努めています。
1969年のアポロ⽉⾯着陸の同時通訳により⼀躍脚光を浴びて以来、年間20,000件以上のご依頼をいただいており、先進国⾸脳会議(G7サミット)をはじめ多くの国際会議やシンポジウム、国際スポーツイベントなどで、通訳・翻訳・語学スタッフの派遣のお⼿伝いをさせていただいています。

サイマル創設者、小松達也氏。右はマーガレット・サッチャー英国元首相

また、⼤学の講義や企業内研修などの動画配信が増えており、翻訳字幕や外国語⾳声への吹替の案件も増えています。


コロナ禍以前は、機械翻訳の信頼性が⾼くなかったため、企業内で発⽣する翻訳は社内会議資料なども含め外部の翻訳会社に発注するケースが多かった印象があります。
また、社内に通訳・翻訳できる⼈材がいない場合は外注以外の選択肢がありませんでした。
現在では機械翻訳の質が向上し、⽣成AIが急速に発展するなかで、翻訳の専⾨家に発注しなくても翻訳エンジンにかけるだけで、おおよその内容把握であればできるようになりました。また、企業において外国語ができる⼈材の⽐率も上がっています。
企業で発⽣する外国語の翻訳は⼤きく分けると「社内コミュニケーションや社内⽂書の翻訳」と「海外取引におけるコミュニケーションや公式な公開⽂書の翻訳」がありますが、最近の傾向として、社内⽂書はAI翻訳により社内で対応し、対外的な⽂書は翻訳会社に依頼するなど、企業側で予算、⽤途、重要度によって内製と外注を上⼿く使い分けされるようになってきた印象があります。


内容が正確に伝わればいいだけではなく、書き⼿が伝えたいことを理解して、適切な表現を選んで翻訳しますのでトップメッセージ、会社案内、ウェブサイト、マーケティング資料などメッセージ性の⾼い重要⽂書に特に適しています。
今後もこのニーズはなくならないと考えますし、サイマルの強みはまさにこの分野の⼈⼿翻訳にあります。
⼀⽅、AI翻訳を使った社内⽂書翻訳でも、サイマルの知⾒を⽣かして企業の翻訳業務に貢献できないかという思いで開発したのが2024年9⽉に提供を開始した法⼈向けのAI翻訳プラットフォーム「SIMULwiz(サイマルウィズ)」です。

SIMULwiz公式サイトより

36⾔語に対応し、1回に10万⽂字まで、Wordだと100ページ弱ぐらいまでの読み込みが可能です。
ここまでなら、他の翻訳エンジンのサービスでもある機能ですが、SIMULwizでは、GoogleTranslate、Microsoft、Papago、ChatGPT-4o、Claudeといった複数の翻訳エンジンから好きなものを選ぶことができます。
Google Translateは契約書などのビジネス系、MicrosoftはIT系、Papagoは韓国語など、それぞれに強みがありますから、翻訳する⽂書に応じて使い分けることができます。

SIMULwiz翻訳画面の例
⾃分のイメージに最も近い訳語をワンクリックで選び、⽂章をブラッシュアップできるのです。
ChatGPT-4oやClaudeといった⽣成AIも搭載していますので、プロンプトで「もっとカジュアルな翻訳にして」「格調⾼い翻訳にして」などの指⽰を出すこともできます。


でも、企業の場合、複数の社員が翻訳していくと、それぞれが選ぶ翻訳エンジンによって訳語がバラバラになりそうですね。
社内で統⼀させたい⽤語やフレーズについては、社内⽤語やAI翻訳後に⼿直ししたフレーズを登録するだけで、⾃社専⽤の翻訳データベースが構築され、次回以降の翻訳に反映させることができます。
AI翻訳が苦⼿とする特別な読み⽅や表記の単語は、特に⽤語集へ登録することをおすすめしています。
さらに、コラボレーション機能では、編集したドキュメントを他のユーザーと共有することができます。
⾃分が編集したドキュメントを社内の別の担当者にチェックしてもらいたいときや、分量の多いドキュメントを複数の社員で⼿分けして編集する場合などに役⽴つ機能です。

SIMULwizの仕組み

ところで、ビジネス⽂書の翻訳で⼤変なのが、PowerPointの翻訳です。
元々のファイルがレイアウトされているので、その体裁を崩さずに訳語を充てていくだけで時間が取られてしまいます。
SIMULwizなら、⽂字の部分だけ訳⽂を上書きして、元々のレイアウトは保持された状態で翻訳を仕上げます。
もちろん、⾔語によっては翻訳すると⽂字の分量は変化しますので、テキストボックスの幅の調整、⽂字サイズの調整、そしてフォントの変更などは必要です。
ただ、現時点では、画像になっているテキストやExcelの埋め込みなどは翻訳できません。
SIMULwizで翻訳するには⽂字を抽出できる形式に整える必要があります。

PowerPointの翻訳の例

社内に英語がきちんと理解できる⼈材がいれば、SIMULwizで翻訳の効率をアップできそうです。
ところで、無料のAI翻訳を使うと⼊⼒した⽂書が翻訳エンジンの学習に使われるというリスクがあります。
SIMULwizは⼼配ないのですか?
無料のAI翻訳ツールと異なり、SIMULwizでは翻訳エンジンによるデータの⼆次使⽤はなく、⼊⼒したデータが翻訳エンジンの学習に使⽤されることはありません。
また、パスワード強化やドキュメント⾃動削除などを設定することにより、セキュリティを強化することも可能です。
このようなセキュリティ⾯での安⼼感から、すでに他の翻訳エンジンと契約しているお客様からも更新のタイミングでSIMULwizへ切り替えたいというお声を多数いただいています。別のツールで⽤語集を構築していた場合でも、TMXまたはCSVファイルとして書き出せれば、SIMULwizに取り込むことも可能ですし、すでにDeepLをお使いの場合はご利⽤中の契約プランによってはSIMULwizと連携することもできます。


翻訳の業務は、ルーティンで予定を組める時もあれば、取引などで急に正確性を問われる翻訳が求められる時もあります。
そんな時はスピーディーに相談がしたいです。
すでにSIMULwizをご契約いただいているお客様であれば、サイマル側もお客様のご要望の把握が早く、スピーディに対応が可能です。


そういった企業様は従来、社内のスタッフが翻訳するか、翻訳会社に発注していたから、そのコストを抑えて、スピーディーに翻訳をしたいというご要望があります。
また、すでにAI翻訳を導⼊していたり、試験的に無料版を使っている企業様からの問い合わせも多くあります。
それと外国語の⽂書を⼤量に読む必要がある部署でも役⽴っているようです。
細かい⽤語の正確性は別として、⽂書の⼤意をつかめればいいという場合は、SIMULwizに取り込んで⽇本語に翻訳すれば、わずかな時間で外国語版を作成でき、社内資料として⼗分に活⽤できます。


⽇々海外とやりとりが多いなど、翻訳に多くの時間を使われている⽅々が⽣産性を上げるのに活⽤していただきたいですね。
SIMULwizは、操作画⾯がシンプルで、直感的に操作ができるのが最⼤のメリットです。
それに、5ユーザーあたり⽉額1万3,000円からと費⽤的にもかなりリーズナブルです。
従量制ではないので、⽉々どれほどの翻訳をしても料⾦は変わりません(※)。
もちろん、ここ⼀番の重要な翻訳の確認や訳⽂の作成は、サイマルの翻訳スタッフがサポートしますので、いつでもご相談ください。
※税別。初期費⽤は別途必要。年間契約のみ、⽀払は初回1年分を⼀括払い。


本日はありがとうございました。
SIMULwizでは法⼈利⽤をご検討中の⽅に2週間無料トライアルのお申し込みを受付中です。
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皆さまのお申し込みをお待ちしています。