会員企業紹介

株式会社サイマル・インターナショナル

AI 翻訳ツール「SIMULwiz」が叶える翻訳業務の効率化とは

株式会社サイマル・インターナショナルの澤⽥さんに、
企業における翻訳業務の課題とAI翻訳のソリューションについてお話をお伺いしました。

株式会社サイマル・インターナショナル
翻訳事業部
品質企画課
澤⽥ 隆⼈ ⽒

株式会社サイマル・インターナショナル

インタビュー

サイマル・インターナショナル公式サイトより公式サイトのイメージ画像
サイマル・インターナショナル公式サイトより

サイマル・インターナショナル、社名からすると国際的な仕事の会社でしょうか?
サイマル・インターナショナル(以下、サイマル)は1965年に⽇本初の同時通訳エージェントとして発⾜し、2025年に60周年を迎えました。
質の⾼い通訳・翻訳サービスを中⼼に、通訳・翻訳⼈材の派遣業務も⾏なっています。
また、通訳者・翻訳者養成校として「サイマル・アカデミー」を運営し、プロの育成にも努めています。
1969年のアポロ⽉⾯着陸の同時通訳により⼀躍脚光を浴びて以来、年間20,000件以上のご依頼をいただいており、先進国⾸脳会議(G7サミット)をはじめ多くの国際会議やシンポジウム、国際スポーツイベントなどで、通訳・翻訳・語学スタッフの派遣のお⼿伝いをさせていただいています。

サイマル創設者、⼩松達也⽒。右はマーガレット・サッチャー英国元⾸相
サイマル創設者、小松達也氏。右はマーガレット・サッチャー英国元首相

最近はどのような翻訳が増えていますか?
今春、2025年4⽉からプライム市場に上場する企業に対し、決算などの重要情報について、海外投資家との対話の促進を⽬的として⽇本語と英語の同時開⽰が義務づけられましたが、この動きに伴い、当社でも企業情報開⽰やIR分野の翻訳が急速に増えています。
また、⼤学の講義や企業内研修などの動画配信が増えており、翻訳字幕や外国語⾳声への吹替の案件も増えています。
企業を取り巻く翻訳業務の状況はいかがですか?
企業における翻訳業務は、この数年で⼤きく変化していると感じています。
コロナ禍以前は、機械翻訳の信頼性が⾼くなかったため、企業内で発⽣する翻訳は社内会議資料なども含め外部の翻訳会社に発注するケースが多かった印象があります。
また、社内に通訳・翻訳できる⼈材がいない場合は外注以外の選択肢がありませんでした。

現在では機械翻訳の質が向上し、⽣成AIが急速に発展するなかで、翻訳の専⾨家に発注しなくても翻訳エンジンにかけるだけで、おおよその内容把握であればできるようになりました。また、企業において外国語ができる⼈材の⽐率も上がっています。

企業で発⽣する外国語の翻訳は⼤きく分けると「社内コミュニケーションや社内⽂書の翻訳」と「海外取引におけるコミュニケーションや公式な公開⽂書の翻訳」がありますが、最近の傾向として、社内⽂書はAI翻訳により社内で対応し、対外的な⽂書は翻訳会社に依頼するなど、企業側で予算、⽤途、重要度によって内製と外注を上⼿く使い分けされるようになってきた印象があります。

プロの翻訳者に依頼するメリットは何でしょうか?
AI翻訳との⼤きな違いとして、プロの翻訳者による翻訳は正確性の担保はもちろん、翻訳先の⾔語における⽂化にも配慮し、そのまま違和感なく使えるよう表現にこだわります。
内容が正確に伝わればいいだけではなく、書き⼿が伝えたいことを理解して、適切な表現を選んで翻訳しますのでトップメッセージ、会社案内、ウェブサイト、マーケティング資料などメッセージ性の⾼い重要⽂書に特に適しています。
今後もこのニーズはなくならないと考えますし、サイマルの強みはまさにこの分野の⼈⼿翻訳にあります。

⼀⽅、AI翻訳を使った社内⽂書翻訳でも、サイマルの知⾒を⽣かして企業の翻訳業務に貢献できないかという思いで開発したのが2024年9⽉に提供を開始した法⼈向けのAI翻訳プラットフォーム「SIMULwiz(サイマルウィズ)」です。

SIMULwiz 公式サイトより 「SIMULwiz(サイマルウィズ)」のイメージ画像
SIMULwiz公式サイトより

「プラットフォーム」ということは、さまざまな機能が集約されているということでしょうか?
はい、基本的にSIMULwizでは、WordやExcel、PowerPoint、PDFといったファイルを読む込むだけで翻訳が短時間で完了します。
36⾔語に対応し、1回に10万⽂字まで、Wordだと100ページ弱ぐらいまでの読み込みが可能です。
ここまでなら、他の翻訳エンジンのサービスでもある機能ですが、SIMULwizでは、GoogleTranslate、Microsoft、Papago、ChatGPT-4o、Claudeといった複数の翻訳エンジンから好きなものを選ぶことができます。
Google Translateは契約書などのビジネス系、MicrosoftはIT系、Papagoは韓国語など、それぞれに強みがありますから、翻訳する⽂書に応じて使い分けることができます。

SIMULwiz 翻訳画⾯の例
SIMULwiz翻訳画面の例

読み込んだ⽂書は編集画⾯に表⽰され、⼀⽂ごとに他の翻訳エンジンの訳と⽐較し、差し替えることも可能です。
⾃分のイメージに最も近い訳語をワンクリックで選び、⽂章をブラッシュアップできるのです。
ChatGPT-4oやClaudeといった⽣成AIも搭載していますので、プロンプトで「もっとカジュアルな翻訳にして」「格調⾼い翻訳にして」などの指⽰を出すこともできます。
1つの翻訳エンジンで、訳がしっくり来ない時は、別の辞書サイトなどで訳語を調べないといけなかったのが、こんなに簡単に訳語の選択肢を得られるんですね。
でも、企業の場合、複数の社員が翻訳していくと、それぞれが選ぶ翻訳エンジンによって訳語がバラバラになりそうですね。
そんな時は「カンパニー⽤語集」や「カンパニーフレーズ」が使えます。
社内で統⼀させたい⽤語やフレーズについては、社内⽤語やAI翻訳後に⼿直ししたフレーズを登録するだけで、⾃社専⽤の翻訳データベースが構築され、次回以降の翻訳に反映させることができます。
AI翻訳が苦⼿とする特別な読み⽅や表記の単語は、特に⽤語集へ登録することをおすすめしています。

さらに、コラボレーション機能では、編集したドキュメントを他のユーザーと共有することができます。
⾃分が編集したドキュメントを社内の別の担当者にチェックしてもらいたいときや、分量の多いドキュメントを複数の社員で⼿分けして編集する場合などに役⽴つ機能です。

SIMULwiz の仕組み イメージ画像
SIMULwizの仕組み

訳語の統⼀ができると、⽤語集と⾒⽐べたり、最後に検索して置換する⼿間も省けますね。
ところで、ビジネス⽂書の翻訳で⼤変なのが、PowerPointの翻訳です。
元々のファイルがレイアウトされているので、その体裁を崩さずに訳語を充てていくだけで時間が取られてしまいます。
PowerPointを翻訳したいという要望は多いですね。
SIMULwizなら、⽂字の部分だけ訳⽂を上書きして、元々のレイアウトは保持された状態で翻訳を仕上げます。
もちろん、⾔語によっては翻訳すると⽂字の分量は変化しますので、テキストボックスの幅の調整、⽂字サイズの調整、そしてフォントの変更などは必要です。

ただ、現時点では、画像になっているテキストやExcelの埋め込みなどは翻訳できません。
SIMULwizで翻訳するには⽂字を抽出できる形式に整える必要があります。

PowerPoint の翻訳の例 イメージ画像
PowerPointの翻訳の例

これまでは訳語を作ってからコピー&ペーストをしていたので、⼤幅に作業が軽減できるのですね。
社内に英語がきちんと理解できる⼈材がいれば、SIMULwizで翻訳の効率をアップできそうです。
ところで、無料のAI翻訳を使うと⼊⼒した⽂書が翻訳エンジンの学習に使われるというリスクがあります。
SIMULwizは⼼配ないのですか?
SIMULwizを契約することで、6種類の翻訳エンジンのすべてと使⽤契約を結んだことになり、セキュリティが担保されます。
無料のAI翻訳ツールと異なり、SIMULwizでは翻訳エンジンによるデータの⼆次使⽤はなく、⼊⼒したデータが翻訳エンジンの学習に使⽤されることはありません。
また、パスワード強化やドキュメント⾃動削除などを設定することにより、セキュリティを強化することも可能です。
このようなセキュリティ⾯での安⼼感から、すでに他の翻訳エンジンと契約しているお客様からも更新のタイミングでSIMULwizへ切り替えたいというお声を多数いただいています。別のツールで⽤語集を構築していた場合でも、TMXまたはCSVファイルとして書き出せれば、SIMULwizに取り込むことも可能ですし、すでにDeepLをお使いの場合はご利⽤中の契約プランによってはSIMULwizと連携することもできます。
かなり安⼼に、今の環境からバージョンアップできるイメージですね。
翻訳の業務は、ルーティンで予定を組める時もあれば、取引などで急に正確性を問われる翻訳が求められる時もあります。
そんな時はスピーディーに相談がしたいです。
SIMULwizにはサイマルへの「問い合わせ」機能もありますから、サイマルがご提供する翻訳や通訳、⼈材派遣についてもワンクリックでご相談いただけます。
すでにSIMULwizをご契約いただいているお客様であれば、サイマル側もお客様のご要望の把握が早く、スピーディに対応が可能です。
改めて、どのような企業や団体からの引き合いが多いですか?
まず、⽇常的に外国語での業務が⼀定以上ある企業様ですね。
そういった企業様は従来、社内のスタッフが翻訳するか、翻訳会社に発注していたから、そのコストを抑えて、スピーディーに翻訳をしたいというご要望があります。
また、すでにAI翻訳を導⼊していたり、試験的に無料版を使っている企業様からの問い合わせも多くあります。

それと外国語の⽂書を⼤量に読む必要がある部署でも役⽴っているようです。
細かい⽤語の正確性は別として、⽂書の⼤意をつかめればいいという場合は、SIMULwizに取り込んで⽇本語に翻訳すれば、わずかな時間で外国語版を作成でき、社内資料として⼗分に活⽤できます。

今後、このSIMULwizを通じて、どんな価値を社会に提供していきたいですか?
SIMULwizは社内での翻訳業務の⼿間を軽減するツールです。
⽇々海外とやりとりが多いなど、翻訳に多くの時間を使われている⽅々が⽣産性を上げるのに活⽤していただきたいですね。
SIMULwizは、操作画⾯がシンプルで、直感的に操作ができるのが最⼤のメリットです。
それに、5ユーザーあたり⽉額1万3,000円からと費⽤的にもかなりリーズナブルです。
従量制ではないので、⽉々どれほどの翻訳をしても料⾦は変わりません(※)。

もちろん、ここ⼀番の重要な翻訳の確認や訳⽂の作成は、サイマルの翻訳スタッフがサポートしますので、いつでもご相談ください。

※税別。初期費⽤は別途必要。年間契約のみ、⽀払は初回1年分を⼀括払い。

SIMULwizの導⼊を通じて、⽇本企業のさらなるグローバル化に貢献できるといいですね。
本日はありがとうございました。

SIMULwizでは法⼈利⽤をご検討中の⽅に2週間無料トライアルのお申し込みを受付中です。
「もっと詳しく知りたい」「実際に試してみたい」という⽅は、下記の公式サイトをご覧の上、ぜひお申し込みください。
皆さまのお申し込みをお待ちしています。