精密モータ1つで、結果が変わる!
~コンパクトさ・駆動力・安定制御を一挙実現するマクソンのモータ~
小型化したい、加速を上げたい、振動を抑えたい、動作環境を拡げたい等、開発プロセスで起きる悩みが、マクソンのモータで解決できるかもしれません。
一般産業機器から宇宙、深海まで、過酷な環境でも性能発揮の実績を持つマクソンの製品群。
スイス本社の持つ技術を日本のメーカー、大学、研究機関につなげてきたマクソンジャパンの皆様にお話を伺いました。
マクソンジャパン株式会社
船所氏
佐久間氏
白鳥氏
医療機器・ロボットなど先端分野を支える高性能小型DCモータ
はい。
強みとしているのが、独自のコアレス巻線を採用したDCコアレスモータです。
小型で高出力、静粛性に加えて、高速回転、リニアな応答性などmaxon motorには多くの特長を兼ね備えています。
最小のものは、直径4mmのものがあります。
maxon motorは精密機器や医療機器、ロボットなどに使われることが多いのですが、最近では弱った心臓を助ける為の医療機器に使われ、大動脈の中で作動しているものもあります。
ロボットの場合は、サービスロボットなど精度を要求される動きを実現するために使われることが多いですね。
他にも物流、航空宇宙、海底油田掘削機など、多様なところに使われています。
だからこそおもしろいという社員もいます。
性能が高い分価格はあがってくるので、お客様にその付加価値を理解していただくことに時間を費やします。
そうですね。
カタログが相当分厚いのは見ておわかりだと思いますが(笑)、多品種少量生産を実施しており、1個から直販しています。
カスタム仕様の相談にものっています。
お客様の使い方を理解し、一番適したものを紹介し、加工が必要な場合は対応するというのが流れです。
スイスの他に、ドイツ、イギリス、ハンガリー、韓国、中国、といったところに工場があるので、製品仕様によっていずれかの工場から出荷されます。
海外からなので、日本のモータメーカーよりも納期が長くなってしまいますけれども。
用途を聞きながら、求める加工にも対応
そうですね。
当社の営業は技術もわかるメンバーなので、最初は営業で対応するのですが、内容によって技術メンバーが出向くこともよくあります。
内容はお客様ごとにまちまちですが、品質面の要求をかなえていくのが結構大変ですね。
スイス本社の品質に対する考え方と、日本のお客様の期待するレベルが異なることもあるんです。
品質の良し悪しというより、考え方のギャップですね。
日本のメーカーさんは、生産数を増やし造りこむことで品質をあげるのが一般的です。
一方当社ではスイスでは少ない数量で高品質を維持しなければいけないので、会話がかみ合わないこともしばしばです。
我々は双方の言い分が理解できるので板挟みになりこともあります(笑)。
とある医療機器メーカー様の例ですかね。
能率協会主催のモータ技術展会場で多軸を位置制御する技術開発を問い合わせいただいたのですが、詳細説明したところ、使えそうだと思ってくれたんです。
そこからスイス本社のエンジニアとつないで、1つ1つの課題を解決し、改良を重ねながら取り組みました。
まさにそうだと思います。
このお客様の場合、2003年に初めてお会いしてから現在まで、ずっとお付き合いさせていただいています。
用途を明かさずに相談されるお客様が多い気はします。
海外の場合はかなり具体的に“解決すべき課題”を提示いただけるのですが、秘密性が高くて、どういう使い方をされるのかわからないこともよくあります。
使い方、肝の部分が具体的にわかっている方が、最適な提案がしやすいんですよ。
だから営業メンバーはかなり技術的な話に踏み込んで、できるだけ使い方を聞き出すというのが求められてきます。
スイス企業が培ってきた強みを、日本顧客向けに橋渡し
私は工学部の電気系を出て、日本のメーカーに26年ほど勤めていました。
うち半分は海外赴任で、帰国後にたまたま声をかけてもらいまして。
創業は先代の社長で、私は軌道に乗ってきたあとで任せてもらった面はあります。
昔から他国に囲まれた地の影響もあるのか、すごく交渉事がうまいと思いました。
自社の技術に自信を持ち、付加価値ビジネスに特化しています。
それを見ていると、日本企業ももっと付加価値を前面に出して、自信もって展開できることができると思いますよ。
一方で、言語の壁はあるでしょうね。
当社も、日本のお客様向けにカタログや資料を翻訳して出すのですが、やっぱり日本語の方が重宝されます。
今、オンラインショップが伸びているのですが……。
10年前からサイトはあったんですよ。
ただ2年前に日本語版を始めてからから、ぐっと伸びました。
決済も日本円でできるし、海外工場からの直送ではなく、国内無料配送として受け取ることもできるようになったのもよかったようです。
はい。加工も受け付けていますので、発注時にカスタム仕様も伝えてくれれば、加工した状態で納品します。
最近はだいぶ納期も圧縮し、2週間程度で届くものもあります。
プロフェッショナルな個々人が、責任感をもってやり抜く
これも先代社長の功績なのですが、工学系の学生さんの活動に昔から協力・協賛していますね。
後々就職先で使ってくれることもあって、こういう縁も大事にしています。
マクソンというブランドにあこがれをもって頂ける場合もあるようなんです。
高価なのでそう簡単に手が出せないとは思うのですが、コンテストの上位チームが使ってくれていると、注目が高まりますね。
最近はモータだけじゃなく、制御の重要性が増していると感じます。
ビジネスシーンも同じですが、コントローラも一緒に使うことをお勧めすることが増えてきました。
1人1人がすごく自律していますよ。
勝手にやっていると言えるのかもしれませんが(笑)。
でも、自分の責任を全うする文化がすごく根付いていると思います。
私も以前は日本の会社で働いていたのですが、その時とは全然雰囲気が違って、スイス本社と近い感じがします。
職人肌の人が集っているような組織かもしれませんね。
技術職は志望しましたが、完全な専門分野でもなかったので、入ってから結構勉強しました。
最初は単純に、コアレスモータというのが理にかなった構造だと思って、感動したようなことがきっかけになっています。
今は佐久間が、お客さん向けセミナーで話すこともあります。
どうやって最適なモータを選出するかといったことを知る場って、そんなにないですからね。
そうですね。
ただ、同じことばかりでもいけないので、どういうお客様との接点をつくっていくかは、常に模索しています。
今後広げていきたいと思っています。
たとえば、業務に使うクラウドツールを他の会社ではどう選定しているか、違う業界の人と情報交換してみたいですね。
今日はありがとうございました!